無償版G Suite(Google Workspace)が使えなくなるので「さくらのメールボックス」以外にも乗換先が無いかを調べてみた

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無償版Google Workspaceが終わるので移行先を考えた

昨日は「さくらのメールボックス」を使った乗換方法を書きました。
ドメインを移管しない方法で考えていたのですが、移管することも視野に入れると他の方法も見つかりました。


その方法は、「Google Domains」へ移管して、Google Domainsのメール転送機能を使って「Gmail」へ自動転送する。


この方法だと、かなり簡単に使えそうな感じがします。
Google Domainsはセキュリティも高く、DNSはGoogleなだけあって高速です。(多分)
以前は割高なイメージもありましたが、最近は他のレジストラの更新費用も値上がりしているので、むしろ安いレジストラになっていると思います。


ドメインを移管しない方法を探っていたのは、バリュードメイン で複数年の更新をしていたので、移管すると無駄になると考えていたからです。
しかし、移管しても現在の期限はそのままに1年分の費用をGoogle Domainsに払いますが、現在の期限+1年に更新されるので損はありません。


というわけで早速移管してみました。


ドメインの移管


移管の方法はそんなに難しくありません。


  1. Whois情報公開代行サービスを解除
  2. AuthCode(認証コード)を控えておく
  3. ドメインロックの解除
  4. Google Domainsで移管の手続き
  5. 移管に承認するかのメールが来るので承認
  6. 移管完了

こんな感じです。
項番の5と6の時に少し時間がかかります。(それぞれ30分〜60分程度)


移管元のDNSレコードをそのまま引き継いできてくれるのでとても楽です。


メール転送設定


Google Domainsでメールの転送設定を追加します。

最大100個まで設定できるので、数で困ることは無いと思います。
ドメインメールアドレスひとつひとつに対して、どこに転送するかを設定することができますので使い勝手は良いです。

登録すると承認メールが届き、承認することでメール転送が完了します。
1つでもメール転送設定を登録すると、自動でMXレコードを作ってくれるので至れり尽くせりです。
ただし、SPFやDKIMのレコードはありませんでした。


メールの送受信確認


メール転送もできたので、メールの送受信を行ってみます。
受信に関しては何の問題もありません。

しかし、送信に関しては、「gmail.comを経由」が表示されてしまいます。
送信元がドメインではなくgmail.comなのでなりすましメールと同じ感じになります。
SPFチェックをしている場合、迷惑メールに入る可能性がでてきます。


gmailを経由

さくらのメールボックスを使った場合は、送信元が「rocomotion.net」になるため「〜を経由」とはなりません。
送信ドメインと合っていますので、迷惑メールにも入りにくいです。
理想はこちらです。


gmailを経由が出ない

まとめ


Google Domainsのメール転送でうまくいけば楽かなと思いましたが、自分の思い描く理想にはなりませんでした。
送信元を装うことはできますが、迷惑メールに入る可能性を考えると、さくらのメールボックスを使った方が良さそうな気がします。
移行の手間もさくらのメールボックスとさほど変わらない(さくらと契約してメールアドレスの設定をするかメール転送先を設定するかの違い)ので、個人的にはさくらのメールボックスの方がおすすめです。


ドメインは移管してしまったので、今後はGoogle Domainsを使いますが、設定は昨日と同じさくらのメールボックスの設定に戻しました。


さくらのメールボックスを使わずに理想通りの設定にするのであれば、メール送信にSPFやDKIMの設定を付けることのできるサービスを使う必要があります。
有名なところではSendGridでできると思います。
SendGridは、無料版でも月に12,000通まで送信することができますので、個人で使う分には問題ないと思います。


とりあえずSendGridに申し込んでみましたが、審査があるため通るかはわかりません。
通ったらSendGridを試してみたいと思います。


ドメイン維持費のみで運用したい場合は、月の送信数が12,000通までとなりますが、Google Domains+Gmailメール転送+SendGridの組み合わせを使うとできそうです。
ただ・・・そこまでの手間を考えると、さくらのメールボックスを利用した方が楽なような気がします。


追記

無償版G Suite(Google Workspace)が使えなくなるため乗換先を考えた結果辿り着いた先は・・・


無償版G Suite(Google Workspace)が使えなくなるので「Google Domains+SendGrid」を試してみた!これに決定!