FiiO X7用バランスモジュールAM3を聴いたぞ!余韻が凄いけど曲を選ぶ気が・・・

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FiiO X7用AM3

FiiO X7用のバランスアンプモジュールAM3が来ました。
1月発売予定が約半年遅れで登場しました。
途中で気に入らなくて作り直したと、どこかに書かれていましたので、気合いを入れて作ったものだと思われます。


このバランスモジュールですが、オペアンプに「OPA1622」を利用しています。
図を見るとバランス用4つと、アンバランス用2つ、計6つ積んでいるようです。


OPA1622

OPA1622はX5-IIなどに搭載されているOPA1612の後継とのことですので、X5-IIの傾向に近いのでしょうか。
X5-IIの傾向を持っていると、「はっきり、くっきり」な感じだと思いますが、果たしてどうでしょうか。


というわけで、早速聴いてみました。
届いたばかりですので、馴染むと感想は少し変わるかもしれません。


今回の環境は、バランスは、FiiO X7 + AM3 + onsoバランスケーブル + UE900s
アンバランスは、FiiO X7 + AM3 + IE800です。
AM2からAM3に交換して最初に感じたことは、解像度が高く、透明感が増し、音の伸びがとてもよくなります。
力強さのAM2から繊細なAM3という感じを受けます。
AM1に透明感を付与した感じに近いですかね。
音に煌びやかさが加わります。
AM3だからというよりかはバランス特有の傾向ではありますが、とても気持ちの良い音に変わります。
最初に聴いた時にはAK380を越えた??とも思いましたが、AK380と聴き比べたらAK380の方が繊細で丁寧でした。
AK380の方は音が暴れないようにがっちりとまとめて調和を持った最高の音にしていると思います。
一方、AM3は音それぞれが自由に、それぞれの音階をどこまでも出し切るように音を出している気がします。よって、余韻や伸びが良いような感じを受けます。
AK380は調和、AM3は自由という感じで、曲によってはAM3の方が合うものがあると思いますが、一方で得意不得意な曲があるように感じます。
エレキギター、タンバリン辺りは主張が強い感じを受けますが、ささやき声はゾクゾクします。
低音が出ないのがスカスカに聞こえるのかもしれません。
女性ボーカルはとても艶っぽくて、とても良いです。


個人的には、内田彩好きにはおすすめ。
うっちーの曲の中で、
得意だと思う曲は、「with you」「color station」「afraid...」
苦手だと思う曲は、「スニーカーフューチャーガール」「Breezin'」
「afraid...」のギター部分は少しうるさく感じるかも知れませんが、それ以上に、あのささやき声が・・・とても良いです。
南條愛乃さんの曲は、どこまでも伸びる高音と余韻、とても臨場感があるように聞こえますね。
「夜、静かな夢」はとても近くに息遣いを感じられて良いですね。


残念なのは、ラブライブ!の曲を選ぶことです。
「MOMENT RING」はそこまで良いとは思えませんでした。
「snow halation」は透明感が増してとても良かったです。
大別すると、バラードはバランス、それ以外はアンバランスの方が良さが出るという・・・なかなか難しい選択を迫られる気がします。
アンバランスは、あまり聴いていませんがドンシャリなIE800の良さを活かす元気な音を出すように感じます。
ラブライブ!は、アンバランスな方が合うと思います。
バランスでも悪くは無いのですが、元気の良さが減ってしまうのが気になりますね。


そして、発熱はAM2よりもあるかもしれません。熱いです・・・
バッテリーは6時間程度と書いてあるので、AM5並に食いますね。


1月から待ちに待ったバランスモジュール、これからもう少し鳴らすと変わってくるでしょうが、この価格(10,000円〜15,000円程度)で手に入るバランスモジュールはX7をお持ちなら買いだとは思います。
しかし、多少曲を選ぶ傾向がありますので、ご自身のケーブルやイヤフォン、よく聴く曲で試聴してからの購入をお勧めします。
AM2は簡単にお勧めできましたが、AM3は・・・試聴して決めた方が良いと思います。


ただね・・・ボーカルは本当良いよ。

ことりちゃんの声のかわいさは丸くなって少し落ちゃうのが残念極まりないけどな。


イヤフォンに依るところもあると思いますので、もう一度justearの内田彩エディション(ねっこさんエディション)で聴いてみたいですね。