フラッグシップなAK380とFiiO X7をなんとなく比べてみた
Astell&Kernのフラッグシップ機であるAK380とFiiOのフラッグシップ機であるX7を比べてみました。
波形などはよくわからないので、持ち運びや使い勝手など普段使いの観点で比較してみました。
その結果は・・・
項目 | Astell&Kern AK380 | FiiO X7 |
---|---|---|
音 | ○ | × |
操作感(UI) | × | ○ |
バッテリー | × | ○ |
ファイル転送 | × | ○ |
持ちやすさ | × | ○ |
ケース | ○ | × |
対応フォーマット | × | ○ |
価格 | × | ○ |
音
イコライザはオフです。
圧倒的にAK380が有利。
AK380は細かい音の粒一つ一つが分離していてとても綺麗な音です。
豊かな表現能力を持っています。
高音から低音まで妥協せず、どこを取ってもバランスが良いです。
一方X7は、標準アンプのAM1だと低音弱めのフラット。
聴き疲れは全くしませんが、面白みには欠ける部分もあります。
AM2で多少カバーできますが、ごまかしている感もあります。
全体的にはX7も良いのですが、AK380を聴いてしまうと音の粒一つ一つは重なっているように感じます。
私は、AK380の音の方が好みです。
操作感(UI)
Android OSのバージョンに違いがあるのでしょうが、AK380はもっさり。
サクサク感はX7の方が断然上です。
AK380はワンテンポ、ツーテンポ遅れます。
32bitのWAVファイル再生の時は特に遅いですね。
また、AK380はとりあえず、トップ画面からの操作という感じで、トップに戻るタッチセンサーが用意されてます。(反応悪いですが・・・)
X7も基本はトップからの操作ですが、横からスライドで出てきたりと考えられています。
プレイリストの扱いは、どちらも個性があって優劣無し。
AK380はm3uはプレイリストに格納されるので、直感的。ジャケット写真からも探せるので見やすい。
FiiO X7は、ファイルを選ぶ感じ。ジャケット写真が出ない代わりに動作がサクサクなので、題名がわかっていれば速くアクセスできます。
プレイヤー画面の綺麗さ、UIが洗練しているのはX7だと個人的には思います。
X7はストレス無い動きなので、端末操作ならX7が圧倒的に良いです。
しかし、AK Connectを使いiPhoneからの操作ができるので、その点ではAK380優位です。
バッテリー
AK380は7時間保つか保たないか微妙な感じです。
X7はAM2でも8時間は保ちます。
この辺りは誤差の範囲かなと思いますが、通勤が比較的長いのでAK380は毎日充電しないと不安が残ります。 発熱量はAK380の方がかなり多いので、X7の方が持ち運びやすいです。
AK380は結構熱くなります。
発熱はカバンに入れるなら良いですが、スーツの内ポケットなどだとAK380はホッカイロ状態になるので、夏場はきついかもしれません。
X7も熱は持ちますが、AK380程では無いです。
ファイル転送
マスストレージとして認識するX7圧勝。
Windowsだとあまり気にならないと思いますが、Macだと少し手間が変わるので、マスストレージなX7は素敵。
個人的なファイル転送アプリもマスストレージの方が早いのもあり、X7が良いです。
持ちやすさ
AK380は末広がりの形で、X7はまっすぐです。
両方とも持ちづらい形状ではないです。
個人的には、X7の形の方がスッキリしていて好きです。
X7はボタンが両側で対象ですので、手探りだとボリュームと曲選択がわかりづらいです。
AK380はカバーを付けると、ボタンが近いので、止めるつもりで曲選択されることがあります。
もう少しボタンの間隔を取れば良かったのにと思います。
どっちもどっちですので、形が好きなX7の方がスッキリしていて好きです。
ケース
圧倒的にAK380ですね。
レザーケースが最初から付いています。
安っぽさは無く、しっかりとした作りです。
一方、X7はクリアケース。それも作りは雑。
この点は、最初からしっかりとしたケースを付けるAK380の方が良いです。
ケース自体は出ているのでレザーケースを購入されても良いと思います。
対応フォーマット
完全に個人的なものですが、AK380は32bitのALAC非対応のため、X7の方に軍配を上げます。wavやflac、mp3等主要対応フォーマットには両方とも対応しているので、問題はありません。
個人的に管理が楽なALACの32bitにAK380が対応されていない点は残念で仕方がありません。
価格
X7圧勝。
450,000円 vs 100,000円ですからね。
実売でも300,000円 vs 80,000円くらいでしょうか。
まとめ
コスパで考えればX7に軍配でしょうね。
100,000円という価格で、ここまでできるのは、正直FiiOならではでしょう。
FiiOの中では高いですが、他と比べてみると安いと思います。
AK380はバランス接続もできますので、その点はイヤホンによってはAK380優位になります。
しかし、X7も近々AM3というバランスモジュールが出る予定です。
トータルバランスだと、X7は良いと思います。
ただしAK380の音を聴いてしまうと・・・AK380の音はやはり良いなと思ってしまいます。
それもあって、最近はAK380ばかりです。
今後、期待できるのはFiiOでしょう。
X7の次が来たら、逆転するかもしれません。
ソフトウェア処理はAstell&KernよりもFiiOの方が上手なように感じます。
初Android端末でここまで持ってきているので、次はAstell&Kernの脅威に十分なり得ると思います。
そろそろ、Astell&KernもOSアップデートやUI刷新を考えた方が良いかもしれません。
UIそのままでも、サクサク動けばそれだけでも違うと思いますね。
あとは、MTPやめてマスストレージに・・・FiiOが出来ているので、できることでしょう。
あとAK380は32bitのALAC対応もよろしくお願いします。
結局どちらも好きなので、一概にこっちとは言えません。
X7を使えばX7良いなと思いますし、AK380使えばAK380良いなとなります。 ただし、どちらかというとAK380の方をよく使ってますというところでしょうか。
これから夏本番になるので、そうなったらX7かX3 2ndになるかもしれません。