Fiio X3 2ndのファームウェアを変更してみた

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FiiO X3 2nd Genのファームウェアも弄れます ~ 中華パッドとDAPのつぶやき場
 
フォロワーの皆さまの予想よりは、オヤイデ税も少なく、3.4万円とのことですから、DSDネイティブ対応のDAPとしてダントツの製品になるのではないですかね...

さて、今回はFiiO製品ではおなじみのファームウェアの改造のお話です

Fiio X3 2ndもX3同様にファームウェアをいじれるそうです。
参考にさせていただいたサイトさんに、Firmwareの展開ツールとフォントをMigMixへ変更したファームウェアがあります。

最初はMigMixのフォント変更のみで良いかなと思っていたので、上記のサイトさんから頂いたファームウェアを入れていたのですが、もう少し線が太いフォントが良いなと思いいじってみることにしました。

最初に言っておくと、今回全体的にいじってみて思ったことはくじけない根性が必要です(笑)
またいじるのはすべて自己責任です。

◎ ファームウェアの展開

X3II.fwをツールと同一フォルダに置いて、unpack.batを起動するのみです。
そうするとFWIIというフォルダができます。
 

◎ フォント

まずは、フォントの変更から。今回は、Rounded Mgen+の1p mediumを使用しました。
適度に丸ゴシックで太めでとても見やすいです。
やり方は、フォントをダウンロードして、フォント名をmsyh.ttfに変更してfontsフォルダ内のファイルを上書きすることでフォントの変更はできます。

フォント

写真だと粗いですがもっと鮮明に見えます。
 

◎ 文字色変更

テーマの変更となるため、どれか一つ使わないテーマを選んでそこのファイルを変更します。
私は、今回theme6を変更することにしました。

いつでも公式サイトなどに上がっているファームウェアへ戻せるように、公式サイトのファームウェアが無くならないように念のため保存しておきました。

さて、色合いの変更から行います。
litegui/theme6/config.iniファイル内を変更するとフォントの色や大きさの変更が可能です。(theme6部分はtheme1から6で変更するテーマのフォルダになります。)
文字色のオレンジが見づらかったので、変更しました。
htmlやcssを知っている方は、16進数の色指定なのですぐにわかると思います。
中国語で注釈が入っていますが、タグ名でどの場所なのかは、想像が付きます。
今回は白/ピンクメインにしたかったので、オレンジ部分を見やすいピンクの色にしました。
 

◎ 背景画像変更

色々な場所で背景画像が使われていますが、今回launcherとcategory内の背景画像を変更しました。
他にもDACの時など、何枚か背景画像はありますので、使用頻度に合わせて変更されても良いと思います。
私の場合は、launcherとcategoryくらい(launcherがほとんど)なので、そこを変更しました。
背景画像は好きな画像を、320*240サイズに変更して画像を作成して、launcherの中、category/mainの中のbg.pngを上書きするだけです。
 

◎ アイコンの変更

これが一番苦労しました。
すべてのアイコンを変更するのは大変なので、使うところだけでも良いかもしれません。
最初は、theme1のアイコンをtheme6にコピーして使っていましたが、そのままではつまらないので、Gimpなどでアイコンを塗ったり、フリーサイトからダウンロードしたりしましたが、どうもしっくりいきません。
アイコンを作れる方は好きなように作り、各フォルダの中身を変更すればOKです。
基本的には、themeフォルダ内のpngファイルを置き換えればOKです。

私は、いろいろ試した結果、色合いだけを変更することにしました。
今回theme3のグラデーションがかかっているファイルを使用することにしました。
変更方法を色々試しましたが、一番簡単だった方法は、Gimp(今回は2.8を使用)のグラデーションマップを使う方法でした。

やり方は、Gimpのツールボックスでカラーグラデーションの色を決めておきます。
変えたいファイルを開いて、色−カラーマッピング−グラデーションマップを選択すると色合いがグラデーションの色に変わります。
これを、変更したいファイルすべてに行います。
私の場合は、theme1の中の白色のファイルをそのまま使用。また、一部theme3のグラデーション画像を白/ピンクのグラデーションに変更して使用しました。
 

◎ ブートロゴの変更

X3IIフォルダ直下のlogo.bmpを変更するだけです。
テーマ固有ではないので共通です。
このファイルはpngではなくbmpなので注意です。
変更は壁紙と同じやり方でOKです。
 

◎ ブート/シャットダウンアニメーションの変更

Fiioのブートアニメーションの変更も可能です。
こちらもテーマ固有ではなく共通です。
litegui/boot_animationフォルダの中のファイルを変更します。
注意は枚数を合わせることです。最初に入っているブートアニメーションのファイル数は合わせないと多分表示されません。
(アイコン変更の時にmusic_update画像の枚数を合わせなかったら表示されませんでした。)
こちらも、壁紙同様のやり方でその枚数分画像を用意して同じファイル名で上書きをするだけで変更されます。
 

◎ ファームウェアの更新

変更箇所はこれですべてになりますので、後はツールでpack.batを起動すると、X3II.fwができます。
MicroSDカードにコピーして、本体のメニューボタン(左上)を押しながら電源を入れるとファームウェアの更新が行われます。
 

◎ 注意

今回、ファームウェアのツールは Macでは動かないため、Macで画像加工→ParallelsでWindowsへコピーしてPackというやり方をしました。

- packした時にエラーで落ちた場合、X3II.fwのファイルはできていても、本体でファームウェア更新をすると途中で落ちます。(ロールバックされるようで元のファームウェアで起動しました。良くできています。)

- やり方次第だと思いますが、同じファイルなのに何回かpackがエラーで落ちました。その場合、元のファームウェアに一気にファイルを上書きするのではなく、フォルダ内のファイルだけを上書き→packを繰り返すとうまくいきました。
(私の環境だけかもしれません。)

- なぜか、最後にフォントを別のものに変更したら、topbar部分のフォントがずれました…
何をしても直らなかったので、元のファームウェアに同じファイルを少しずつ上書きしなおしたら大丈夫でした。(理由はよくわかりません。)

- Macで作ったlogo.bmp(ロゴ画像)はWindowsのペイント等で上書き保存しないと色がおかしくなりました。(bmpの保存時に何かすれば良さそうでしたがわからなかったので、Windowsで上書きしました。)

- X3の時には確認ツールがあったようですが、X3 2ndにはないので、ファームウェアを作っては本体で更新して確認しました。
 

◎ 最後に

疲れ果てました…が、もう2度と…やりたくないわけではないですね。
アイコンの変更方法でGimpのグラデーションマップを使うことで比較的簡単に色合い変更ができることがわかったので、アイコン自体が気に入らないとかでなければ、比較的手軽にできるかなと思います。
気分で変更も可能かと思います。

Windows MobileやPalmをいじっていた時のことを思い出しました。
320×240画面というのも何となくノスタルジックで感慨深いです。
そしてブート画面など、様々な画面を変更すると、とても愛着が沸いて楽しくなります。

今回は、始めて聴いたハイレゾがラブライブの曲だったので、ラブライブバージョンにしてみました。
もちろん配布とかはできません。
自分でいじくるとAK10のラブライブバージョンよりも愛着が沸く気がします(笑)