模倣はユーザビリティの表れ

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山田祥平のRe:config.sysーメディアが背負うビジョンー
新しいメディアが、その登場に際して、古くから慣れ親しんだ別のメディアや方法、見かけなどを模倣することは、それを手にする側の新しいものに対する違和感を抑制するきわめて有効な手段だ。
かなり読み応えのある文章でした。
大学でメディア論を履修していたのですが、このような内容での講義の方が面白かったかなと。大学教授も見習ってもらいたい。
よく「○○は××をメタファにした」という言い回しをされる。たとえば、Windowsのデスクトップとウィンドウは、机の上の書類をメタファにしている。だったら、デスクトップを飾る壁紙は、本当ならテーブルクロスじゃないかと思うのだが、なぜか、Windowsでは、壁ではなく、机の上に窓が開く。Windowsは、Windowsであるがゆえのアイデンティティとして、窓の後方は壁であり、そこに貼り付けられるのは壁紙でなければならないようだ。
当たり前のようにデスクトップの上は壁紙と使っていたわけですが、よく考えると確かにテーブルクロスですね。。気づかなかった。。。
新しいモノの登場は、誰しもが普及しないと思うのは世の常。メディアにかかわらず、人間は新しいものを使ってみるということに抵抗を感じる人が約7割(私調べ^^;)程度かなと思ってます。
新しいものに対してすぐになじめるものはなかなか無いので、慣れる時間よりも前に戻るの選択肢を選ぶ人の方が多数。
なので、前のインターフェースを踏襲し、違和感無く入っていけるようにすることが、クリエイター・ベンダーにとってはとってもとっても大事なことなのでしょう。

このことはブログツールやスクリプトに関してもしかりであり、私自身も似たインターフェースを用いることはしばしば。誰もがすっと入っていけるようにと考えてはいるのですが、まだまだとっつきにくいところもあるでしょう。すいません。。

見た目&機能&ユーザビリティ、それをいつも考えがんばっております。